はじめて私と出会い、
「パーソナルスタジオSlenの代表として、パーソナルトレーナーを務めています!」
こう聞いた方は、根っから明るいスポーツ万能タイプなんだろうな、そう思うでしょう。
しかし、もともとの私は猫背でぽっちゃり体型。
内気でネガティブな性格の子どもでした。
水泳を習っていたので体力はありましたが、筋トレは苦手。
中高は野球部に入ったのですが、身体の正しい使い方を知らず、ケガばかりしていました。
甲子園を目指せるような強豪校だったこともあり、上下関係やプレッシャーで精神的にも疲弊。
自信があった肩に不安を抱えるようになり、ボールが握れない、キャッチボールすらできない、手が勝手に震えてしまう……という状態まで落ちた経験もあります。
それでも努力は欠かさず朝は7時から練習し、帰宅が23時になるような毎日。
レギュラーの座はつかめず、結果は残せませんでしたが、監督から貰った、
「このチームで一番努力したのはお前だ」
という言葉は、現在の指導に生かされています。
そんな私がトレーナーの仕事を目指したのは、中学の頃。
スポーツジムを利用し、トレーナーという職業を知ったのがきっかけです。
当時から、卒業文集に将来の夢としてトレーナーの仕事を挙げるなど、いつかはスポーツをする人、健康な身体を維持したい人のサポートがしたい、という思いがありました。
そこで、高校卒業後は広島YMCA健康福祉専門学校へ入学。
専門学校では、運動や筋トレの重要性を学びました。
苦手としていた筋トレですが、運動や筋トレを習慣化することで、様々な疾患、病気、ケガ、痛みになる前に予防できること。
美しい身体、カッコいい身体になるために、筋トレが欠かせないことを知ります。
自分の身体で実践してみたところ、猫背や巻き肩が改善。
理想的な体型を手に入れ、心と身体の健康がどれだけ大切なことか、身をもって実感しました。
トレーナーの仕事はカッコいいだけでなく、人を健康に導く仕事です。
社会貢献ができる素晴らしい職業であることが分かり、自信をもってこの道を行こうと決めました。
この頃、母方の祖母が入退院を繰り返し、祖父も介護施設へ通う日々。
父方の祖母が大腿骨を骨折するなど、健康に不安を抱える祖父母の姿がありました。
祖父母の様子をみて、介護施設を利用する前にトレーニングをしていれば、ケガや身体の不調を未然に防げたのではないか。
ただしいトレーニングを指導できれば、高校時代の私のように、ケガばかりしている人を救えるのではないか。
という思いが強くなり、予防のスペシャリストであるスポーツジムのパーソナルトレーナーになると決意。
勉強を重ね、手にしたたくさんの資格とともに、パーソナルトレーナーデビューしました。
しかし、順風満帆とはいきませんでした。
専門的な知識や技術が増える一方で、自分が教えたいことを教えるだけの指導。
お客様の話をきちんと聞けない、独りよがりの指導になっていきました。
トレーナーには、知識や技術が欠かせません。
しかし、それ以前に、お客様に寄り添う心が重要です。
精神的にボロボロになりボールが握れなかったあの日のように、まずはメンタル面を改善すること。
そうして心を元気にしてから、トレーニングで身体を健康にしていくこと。
ここに気付いた瞬間、私の指導は大きく変わりました。
それからの私は、勤めていたスポーツジムで、業績ナンバーワンのパーソナルトレーナーに。
全国でもトップクラスの業績を残せるようになりました。
1ヶ月に延べ200人。
毎日7~8人の予約が入り、メディアにも取り上げられるようになりました。
これらの知識や技術、体験や発見……その集大成として、2018年1月にオープンしたのが、パーソナルトレーニングスタジオ「Slen」です。
「Slen」は、slender(スレンダー)の略。
スレンダーな身体を手に入れて、いくつになってもオシャレを楽しんで頂きたい、という思いで命名しました。
「Slen」は女性への指導をメインにしています。
これは、トレーニングだけでなく、食生活から変えてほしいからです。
食事を作る機会が多い女性に栄養の知識、脂肪を増やさない知識を知って頂き、家族へも伝えてほしい。
その知識がさらに口コミで広まって、日本中の人を元気にしたい。
という思いで、日々指導にあたっています。